いつの間にか慢心を持っており、情熱を失っていたのだ。
確かにここ最近は、気分が落ちることが多かった。
前々社では、給与未払いという最悪な結果での退職。
前社はプチ独立気分で行ってみたが、資金難などもろもろの理由でやりたかったことがほとんど出来ず、
結局は会社との気持ちのブレが出てきて退職。
そのまま、やりたいこと、熱くなれることも見いだせないまま、とりあえず生活のために就職活動を開始した。
応募した会社はバックボーンもしっかりしていて、安定性ってだけで選んだ。
書類審査を通過して、面談の機会をいただいたのだが、
そこで「何だか淡々としていて、あなたの人間性や気持ちが伝わらない。なぜ、うちに来たいの?」と言われた。
確かに安定性に惹かれたことくらいしかなく、その会社でなければならない理由など何も持ってなかった。
結局、何も言えなかった。
何だか、すごく恥ずかしくなった。そこには明らかな慢心もあったからだ。
面談というのは、会社と面談者の双方がお互い知る場であり、お互いに選ぶ権利もある。
自分の場合は、それなりのスキル、経験も持っているので、内容次第では即戦力になれる自信があった。
だから、会社としてはありがたいはずだ。応募してあげたぞ。選ぶ権利はこっちにある。みたいなかなりの上目線での就職活動をしていたのだ。
そして、それがまんまと見破られたのだ!
言葉は違うが以前の就職活動の際にも、似たようなことを言われた。その時は「落ち着いてますね。」だった。
今思えば、その時も愛想の1つもなく、淡々と話していたのだろう。
前々社では、人事の経験もあり、その時の自分の採用基準は技術や経歴よりも、人柄だった。
こいつとなら一緒に仕事したいなーって思える人物を採用していた。
なんてことだ!今の自分は真逆のことをしている!
その後、面接官の方に情熱をそこまで持っていないことと、慢心さがあったことを詫びた。
それが功を奏したのか、アドバイスをいただいた。
・契約社員や、パートナーなら技術だけでもいいが、正社員は今後の会社を一緒に作っていく存在だから、気持ちは大切。
・ちょうど自分くらいの年齢は、スキルや実績などの自負心が時に障害になる。
・自分は無職で、妻は妊娠している(要は直に働けなくなる)のという危機は、逆にチャンスと捉えなさい。
その状況だからこそ、真剣に考えれるよ。
などなど。
自分も吹っ切れてたこともあり、その間の話は意外と弾んだ。
その時に、自分の人間性が伝わったのか、「あなたに興味が出てきました。次の段階に進まないか?」
と言っていただけた。
ありがたい話だったが、もう一度じっくり考えたいと思い、その場での返事はしなかった。
たぶん、辞退すると思う。今の気持ちのままで次に進むのはお互いのために良くないと思うから。
面談後、色々と思い返していた。
新人の頃はガムシャラだったなぁ。面談もとりあえずやる気をアピールしてたなぁ。
前々社は終わり方は最悪だったけど、いい仲間に巡り合えて、盛り上がってた時期もあったなぁ。あの頃は熱くなれてたなぁ。
今の自分が如何に冷めてるかを改めて感じて嫌になった。
よし!慢心を捨て、本当に情熱を持って仕事が出来そうなところを探しなおそう!
今回の面談は、とても収穫があったと感じている。このことはずっと覚えているだろう。
いつか、同じ状況になっている人がいたら話してやろう。